設計の佐野です。
今年の「立冬」は、11月7日でした。
「立冬」とは、冬の始まりのこと。
「立」には新しい季節になるという意味があり「立春」「立夏」「立秋」と並んで季節の大きな節目です。
※これらを四立(しりゅう)というそうです。
立冬から立春の前日までが冬です。
冬に近づいてくると「木枯らし1号」という言葉を聞くと思います。
木枯らし1号とは、西高東低の冬型の気圧配置となり、その年初めて吹く北よりの(やや)強い風(季節風)の事であまり知られていないのですが東京地方と近畿地方でのみ発表されています。しかも東京地方と近畿地方ではそれぞれ基準や条件が異なります。
東京地方の木枯らし1号の基準
- 【期間】 10月半ば~11月末の間
- 【気圧配置】 西高東低の冬型の気圧配置で季節風が吹く
- 【風向】 東京の風向が西北西~北
- 【風速】 東京の最大風速が8m/s以上
近畿地方の木枯らし1号の基準
- 【期間】 霜降(10月23日ごろ)~冬至(12月22日ごろ)
- 【気圧配置】 西高東低の冬型の気圧配置
- 【風向】 北よりの風
- 【風速】 最大風速が8m/s以上
ただし、大阪、神戸、京都、舞鶴、彦根、和歌山、奈良のうち3地点以上で観測した場合。また、期間や気圧配置、風の条件が揃わず木枯らし1号が発表されない年も稀にあります。
―木枯らし1号、東京と近畿だけで発表する理由は?
木枯らしの定義に合う風が吹くこと、人口が多いこと、そこに住む人々の話題にのぼることなどから、東京地方と近畿地方で始まり、現在に至っています。
―木枯らし1号の基準が東京と近畿で微妙に異なる理由は?
木枯らしには科学的な基準はないので、とくに理由はありません。
ちょっとした木枯らし1号の豆知識でした。